kiwamiです。
日本テレビでジブリの「天空の城ラピュタ」が放送される時、いまや風物詩となったのが「バルス祭り(ラスト近くのセリフ「バルス」のシーンで「バルス」とツイートする)」です。いつから始まったのか分かりませんが(比較的最近のはず)、今ではTwitterをやらない人も知っているくらいの事態になっています。
後述しますが、日本テレビもラピュタを放送する際に「バルスの時刻予想」なんて言って乗っかるくらいですからね。
でもこのバルス祭りを問題視する声もあります。何故かと言うと、バルスの瞬間に日本から相当のツイートが集中する為、その時間帯にTwitterにアクセスする事が困難になってしまうからです。
ですから、バルス祭りってなんじゃいと言う人からしたら「ただの迷惑行為」でしかない、というのです。
そしてさらには、Twitter社もこのバルス祭りを問題視しており、「バルス祭りを禁止」とすべく罰則を設けたのだとか?
その辺りの事について、今回は調べてみました。
目次
バルス祭りは迷惑行為?
バルス祭りの時には、とんでもない瞬間ツイート数をはじき出すことになります。2013年の例ですが、バルスの瞬間に「秒間14万3199ツイート」という訳の分からない記録を作り出しました。
それまでの歴代1位が元旦の「あめましておめでとう」のツイートだったのですが、それが秒間3万3,388ツイート。実に4倍以上のツイートが一瞬でされたのです。
結果としてTwitterのサーバーはダウンし、Twitter社の社員は対応に追われたそうです。
ですから一部では「迷惑行為だから自重しろ」という声もあります。確かにバルス祭りはTwitter社に対してその瞬間大きな負担となるのですが(本社の社員がバルス祭りに備えて徹夜するらしい)・・・。
もちろん他の関係ないユーザーが巻き込まれるという問題もあります。
Twitter社がバルス祭りを禁止した?
Twitter社がバルス祭りを禁止した・・・という噂が流れた事がありました。それは以下の新聞画像を元にした話だった様です。
「バルス投稿禁止」と言う見出しがインパクト十分ですが、実はコレ、デマだった様です。よく読むと「政府は協力してバルス撲滅作戦を実施」と書いてあります。ネタだったみたいですね。でもそれなりに拡散され、「バルス禁止」の噂が広まりました。でもデマ・ネタです。
バルス祭りは色々な相乗効果を生んでいる
実際のところ、Twitter社としてはバルス祭りを悪い様には思っていないようです。日本は世界の中でもTwitterが異様に人気な国として知られていますから、いわば「上客」です。
「Twitterのサーバーを落とすくらいにTwitterが盛り上がってる」と解釈出来る訳ですから、Twitterとして嫌がる理由はありません。せいぜい徹夜が嫌なくらいでしょう。企業としてはこの上ない宣伝になります。
実際に日本テレビは上の画像の様に、バルス祭りに乗っかっています。笑
Twitterという文字はありませんが、バルスの時間を予想するなんて企画はどう見てもTwitterのバルス祭りを想定したものです。
盛り上がりが出れば視聴率も上がるでしょうから、日本テレビとしてはバルス祭りは嬉しいでしょうね
昨日の「バルス」の記録がでました。ツイート数のピークは主人公が「バルス」と発したのとほぼ同じタイミングで日本時間の午後11時21分50秒、ツイート数は143,199TPSで、これまでの最高である今年の「あけおめ」の33,388TPSを大幅に上回っています。
— TwitterJP (@TwitterJP) 2013年8月3日
上のツイートを見ると分かる様に、Twitter社として嫌がっている様には全く見えませんね。
バルス祭りについてTwitter本社へのインタビュー
バルス祭りについて、「ITmediaニュース」がTwitter社に行ったインタビューがあります。
そのインタビューを要約すると以下の様になります。
- バルスはTwitter社全体にとって特別なイベント
- バルスに耐えられるインフラを作るのは開発サイドとしても達成感がある
- バルス祭りはテレビを実況するというTwitterの楽しみ方を提案している
最近は「落ちない」模様
Twitter社の社員の方の頑張りの甲斐もあってか、直近の2016年1月15日のラピュタ放送時にはバルス祭りでTwitterが落ちる事はなかったそうです。
むしろ「落とすつもりで来い」くらいの勢いをTwitter社から感じるので、ラピュタ放送の際はバルス祭りに参加してみてはいかがでしょうか。笑
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