バイクのナンバープレートを上向きに曲げるのは違反?理由と罰則を調べてみた

街でバイクを見ていると、ナンバープレートを思いっきり上向きに曲げて走っている車両を見かけることがありますよね?

「あれって何のためにやってるの?」「違反にならないの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか!

実は、ナンバープレートを曲げる行為には明確な法的リスクがあり、知らずにやっていると大変なことになる可能性があるんです。

今回は、バイクのナンバープレートを上向きに曲げる行為について、その理由や法的な問題、罰則の内容まで詳しく調べてみました!

ナンバープレートを曲げる行為は完全に違反

結論から言うと、ナンバープレートを意図的に曲げる行為は道路運送車両法に違反する完全な違法行為です。

2016年4月1日からナンバープレートの表示義務が明確化され、さらに2021年10月1日からは新基準が適用されているんです。

法律では「折り返されていないこと、表裏・上下が逆さでないこと等、番号の識別に支障が生じないこと」と明確に規定されています。

💡ナンバープレート違反の対象行為

  • プレートの折り曲げ
  • プレートの回転(縦置きなど)
  • プレートを覆うカバーの装着
  • シールやステッカーでの被覆

これらの行為はすべて「番号の識別に支障が生じる」として禁止されており、新車・中古車を問わず適用されます。

ナンバープレートは車両の識別や所有者の特定のために表示するものなので、見やすさが最優先なんですね。

ネット上では「ちょっとぐらいなら大丈夫でしょ」という声もありますが、法律上は「少しでも」曲げていれば違反の対象となる可能性があります。

なぜバイクでナンバー曲げが多いのか

バイクでナンバープレートを曲げる行為が多い理由として、交通違反の取り締まりから逃れるためや、オービス(速度違反自動取締装置)に映らないようにするためが挙げられています。

バイクは車と比べて機動力が高く、ナンバープレートが露出しているため、比較的簡単に曲げたり隠したりできる点も理由の一つなんです。

また、一部のライダーの間では「見た目のカスタマイズ」として行われることもあるようですが、これも立派な違法行為です。

💡車でナンバー曲げが少ない理由

  • 物理的に曲げることが困難
  • 車体が大きく目立つため発覚しやすい
  • 罰則が重く、リスクを避けたいドライバーが多い

一方で車の場合、ナンバープレートは前後にしっかりと固定されており、物理的に曲げたり隠したりすることが難しいのが現実です。

実際に使っているライダーからは「スピード違反の時にナンバーが写らないようにしている」という声もネット上で見られますが、これは明らかに悪質な違反行為です。

しかし最近では、こうした行為への取り締まりが強化されており、発覚した場合の処罰も厳しくなっています。

違反時の罰則は最大50万円の罰金

ナンバープレートを曲げた場合の罰則は非常に重く、50万円以下の罰金と違反点数2点が科される可能性があります。

125cc超のバイクや自動車の場合は「番号表示義務違反」として道路運送車両法第109条が適用され、125cc以下のバイクでも「公安委員会遵守事項違反」で反則金6000円(原付5000円)となります。

これらの処罰が重い理由は、ナンバープレートの変造や偽造、隠蔽などが犯罪に関わりやすく、あおり運転なども含めて捜査の進展に直結するものだからなんです。

排気量別の罰則内容

  • 125cc超:違反点数2点+50万円以下の罰金
  • 125cc以下:反則金6000円(原付5000円)
  • 悪質な偽造・変造:3年以下の懲役または100万円以下の罰金

さらに悪質なケースでは、ナンバープレートの偽造や変造として3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合もあります。

ネット上では「実際に捕まった人はそんなにいないよね」という声もありますが、近年は取り締まりが厳しくなっており、リスクは確実に高まっています。

一時的な利益のために、これほど重い処罰を受けるのは割に合わないと言えるでしょう。

2021年から適用されたナンバープレート新基準

2021年10月1日からは、ナンバープレートの表示に関する新基準が適用されており、取り付け角度やフレーム、ボルトカバーなどが数値で明確に規定されています。

新基準が適用されるのは2021年10月1日以降に初めて登録・検査・使用の届け出を受ける車両が対象ですが、それ以前の車両でも「見えにくくする」行為は違反となります。

具体的な角度基準としては、バイクの場合「上向き40度~下向き15度の間で固定」「左右向き0度」と定められています。

🔧新基準での主な規定内容

  1. 上下角度:上向き40度~下向き15度
  2. 左右角度:左向き・右向きともに0度
  3. フレーム:バイクは原則使用禁止
  4. ボルトカバー:直径28mm以下、厚さ9mm以下

注目すべきは、バイクの場合はフレームの使用自体が原則禁止になっていることです。

車の場合は新基準が設けられていますが、バイクはより厳しい規制となっているんですね。

実際に新基準対応のバイクに乗っている人からは「純正のままなら全く問題ないけど、カスタムする時は気をつけないと」という声も聞かれます。

中古車を購入する際も、前のオーナーがナンバープレート周りをカスタムしている可能性があるので、十分な確認が必要です。

法的リスクを考えれば曲げるメリットはない

ナンバープレートを上向きに曲げる行為は、一時的には取り締まりを逃れられるかもしれませんが、法的リスクを考えると全くメリットがない行為と言えます。

最大50万円の罰金というのは非常に重い処罰ですし、違反点数2点も決して軽いものではありません。

また、近年はあおり運転事件の影響で車両特定の重要性が高まっており、ナンバープレート違反への取り締まりも強化される傾向にあります。

オービスや防犯カメラの性能向上により、従来よりも発覚しやすくなっているのも事実です。

バイクの見た目を個性的にしたいなら、合法的なカスタムの範囲内で楽しむのが一番安全で確実な方法ですね!